お金の悩み「成年後見制度」からの続き

 ある友人が脳梗塞になり、病院に入院し、その後介護施設に入所しました。その友人は面会に行っても誰が見舞いに来てくれたのかわからないそうです。お金・不動産といった財産は全くないという状況だったそうです。

 そもそも、脳梗塞になった原因は保証人になったことです。所有していた宅地や建物、そして農地までも売り払っていました。

保証人になることのリスク

 保証人になることは、他人の借金の返済責任を負うことを意味します。保証人として借金に関与する際には、以下のリスクを考慮する必要があります。

  1. 返済責任の発生: 債務者が借金の返済を滞らせた場合、保証人はその借金を代わりに返済しなければなりません。保証人は自身の財産や収入を使って債務を返済する可能性があります。
  2. 未払い債務のリスク: 債務者が返済を怠った場合、保証人はその未払い債務を肩代わりすることになります。保証人は予期しない出費や財政的な負担を被る可能性があります。
  3. 信用リスク: 保証人としての責任を負うことは、保証人自身の信用にも影響を与える可能性があります。もし債務者が返済不能になった場合、保証人の信用履歴に傷がつく可能性があります。これは将来の借り入れや金融取引に影響を与える可能性があります。
  4. 財産担保の差し押さえ: 債務者の返済が滞った場合、債権者は保証人の財産を差し押さえることがあります。保証人の所有する不動産や預金などの資産が危険にさらされ、保証人自身の経済的な安定に悪影響を及ぼす可能性があります。
  5. 追加借入の制約: 保証人として他の借金に関与する場合、保証のための担保や返済能力の制約が発生する可能性があります。将来的に自身の借入を行う場合、保証人としての責任が制約となります。

 保証人になる前に、借金額や返済計画、債務者の信用状況などを慎重に考慮し、リスクを評価することが重要です。また、専門家の意見や法的アドバイスを求めることも推奨されます。