「生きがい」の続きです。

 自宅の敷地内に事務所(物置を改造)を作りましたので、朝7時頃に起きて9時に事務所に入ります。

夢の自由業

 自営業というのは、出勤時間や終業時間が自由なのが何よりです。その上、自宅から事務所まで歩いて1分、通勤電車に乗らなくてよいのは何よりです。

 上司の目を気にしなくてもよく、服装も自由、休み時間も、仕事を抜け出して買い物に行くのも自由です。

 一緒に働いているのは、妻と息子そして私の3人ですから、だれに遠慮することなく仕事をしています。

 そうは言っても仕事が夢のように自由で楽しいとまでは、とても言えないのが現実ですが、とりあえず、ここでは自由業は夢のようだと言っておきます。・・・

 ただし、夢の自由業と言えるようになったのは、5年ほど前からでしょうか。

士業で食えない期間

 平成20年に社労士・行政書士・CFPの事業を開始しました。

 当初は、仕事は全くないし、士業で生計を維持できるほどの収入を得ることは不可能ではないかと若干悲観的になっていました。

 行政書士などの士業は3年食えないと言われていましたので、仕方ないのだと思っていたのも事実です。

 私は、この頃ワンルームマンションを4か所(35部屋)所有していました。

 公務員を辞め、仕事がないのに悠長に構えていられたのは、家賃収入があったからです。

 ワンル―ムマンションの家賃収入で月120万円(借入金の元本・利子及び経費等を引いても月50万円超)ほどの収入があったからです。

 当時51歳で借入金も1億円を超えていました。将来(老後)のことなどを考えると堅実な収入源を見つける必要がありました。

 そのような時に社労士会の会報で「消えた年金」の調査をするため、社労士等を募集しているのを見つけたのです。 

 早速応募し、面接を受け無事就職しました。士業を開業して4か月目でした。

年金確認第三者委員会

 年金確認第三者委員会の調査員となり週5日40時間の勤務でした。調査員は特別職の公務員ということで、士業を兼業することが可能でした。

 また、賃金は1日24,000円+通勤手当です。月50万円以上なりました。ボーナスもあり、社会保険にも加入できました。

 ここに5年ほど勤務しましたが、消えた年金に関する調査がほぼ達成できたのか、ほとんどの調査員が辞めさせられました。

 その後、建設会社、不動産会社の取締役に就任しましたが1年ほどで辞任し、社労士等の士業に専念することとしました。

 社労士・行政書士・CFPとして再出発

 56歳になっていました。

 士業として開業し、6年近くが経っていました。

 その6年の間は妻が中心になり、私は土日に手伝う程度で社労士・行政書士の仕事を細々とこなしていました。

 この頃は家計を賄えるほどの収益があったとは言えませんが、行政書士の仕事も社労士の仕事も順調に依頼が増えていました。

 頑張れば県職員の頃の収入近づくことができる確信できるようになり、どんな依頼でも飛びつくように請け負いました。

 その後、仕事の依頼も順調に伸びましたので60歳を迎える頃になると、これまで何でも引き受けていた依頼を選ぶようになりました。

 依頼を断ることにした仕事は、「風俗営業の許可」「各種助成金」「車庫証明」「障害年金」「入管手続」「農地転用・開発」などです。

 これらの仕事は気苦労が絶えない仕事ということもありましたが、得意とする業務に特化しようとしたため、というのが理由でしょうか。

 得意とする業務とは「建設業の許可」「経営事項審査」産業廃棄物収集運搬」「事業年度報告」「社会保険・労働保険の顧問」などです。

 得意とする業務だからこそ、依頼者の信頼を得られるものと考えています。

 そして、60歳を過ぎてから「夢の自由業」を謳歌していると言えるようになりました。

 仕事が生がい?

 現在の収入については、

 ・士業の売上げは、 年1000万円(経費などを引くと所得はかなり少ないです。)

 ・個人年金が夫婦で、年100万円

 ・株の配当金等が、 年300万円

 ・夫婦の厚生年金が、年160万円

※ 夫婦の基礎年金156万円については、70歳まで繰下請求42%増を狙っています。

 賃貸用の不動産はすべて売却し、借金は亡くなりました。

 現在、株や住居が主な資産です。

 士業という仕事が「夢のように自由で楽しい」とまではとても言えませんと書きました。

 そうです、士業も悩みごとが多いのです。

 不安な許認可申請を依頼されることがありますが、許認可が下りるまでは不安で眠れなくなってしまうこともあります。

 投稿で「FIRE」のことを書きましたが、収入状態や所有資産などから、私は60歳の頃に士業を辞めても楽に暮らせる。つまり「FIRE」を達成でたと思っています。

 ですが、この仕事を廃業するということは全く考えてもいません。

 何となく思うのは、社労士・行政書士・CFPという仕事が生きがいになっているのではないでしょうか。

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